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鉄道の警備
2022年2月2日

はじめに

 

警備業務の中に「鉄道警備」というものがあるのをご存じでしょうか。警備の業務に長年携わってきた方でも知らないと言う方は少なくないかもしれません。

 

鉄道警備とは、駅の施設内で作業をしている方の安全のサポート、駅利用者の事故防止や安全確保などをしている業務になります。

 

今回の記事では、鉄道警備の列車見張員という警備員の主な業務と必要な資格について解説していきます。

 

鉄道警備の主な業務

駅構内での旅客誘導業務

駅の改良工事では、列車は通常運行しながら工事個所付近を封鎖して工事が行われます。

利用者は、封鎖した個所を避け構内を移動しなければならず列車の乗り降りも不便になりますし、工事個所付近は混雑も予想され危険度が高くなります。

 

列車見張員は、利用者が転倒しないように、列車に接触しないように、通行止めや迂回があった場合、速やかな誘導案内などで事故の防止や危険の回避、混雑の回避に努めています。

鉄道施設工事の重機誘導業務

鉄道施設内で工事をする場合、様々な重機を使用するため重機機械などの転倒や転落、施設との接触、工事作業員との接触など発生する危険があります。

万が一事故が発生した場合は重大事故に繋がる可能性が高く、列車の遅延などが発生した場合は大勢の人へ影響を及ぼします。

 

列車見張員は、周囲への監視と重機等への適切な合図や誘導を行い、万が一事故が発生した場合には、列車防護の手配などを行い、被害が最小限度に済むよう努めています。

列車見張業務・列車監視業務

鉄道施設内の工事では、列車は通常運行しながら工事が行われます。
列車見張員(施設資格)、列車等監視員(電気資格)の有資格者が、列車の事故を防ぐために指定された場所で列車の接近を見張り、列車の接近確認時は決められた合図を送り、工事作業員に知らせ工事作業員の退避を確認し、列車の乗務員に工事現場を安全に通過できることを知らせます。また、事故発生時や事故発生の危険がある場合は、列車停止の手配をします。

 

このように、工事作業員に注意を促し安全の確保に努め、列車の安全も守るという重要な保安要員となります。

 

必要な資格と取得方法

前述で鉄道警備員の主な業務を書きましたが、実際に鉄道警備の業務に従事するために必要な資格と取得方法を解説していきます。

 

警備の業務に従事すると、警備業法に定められた教育を受けることが必要となってきますが、鉄道警備の場合、「列車見張員」という民間資格が必要となります。

列車見張員の資格取得方法は、日本鉄道施設協会(施設資格)・鉄道電業安全協会(電気資格)が主催する講習を受講し、運転適性検査や筆記試験、実技を習得し合格することで資格を取得し、旅客誘導員・踏切監視員・重機誘導員の業務に従事することができます。

※個人では申請できませんので、所属の警備会社から申請し受験することになります。

 

また、有効期限は1年間となっていますので、1年毎に更新講習(講習・筆記・実技)を受講することが必要です。
※列車見張員には、「施設資格試験」と「電気資格試験」があり、どちらを受験するかによって認定する名称が変わります。

 

上級資格について

踏切監視員

列車見張員の資格取得後1年以上、20回以上の従事経験を経て、踏切監視員の業務に従事します。

 

踏切付近で工事をする際、踏切の通信機器などを一時的に遮断する場面があります。そういった場合、「踏切監視員」が列車の接近を把握し、工事管理者に伝え作業者の安全確保に努めます。また、遮断機や警告機の役割を果たし、踏切を利用する車両や通行人に列車の接近を知らせ、通過する列車と接触等しないように誘導・注意喚起し安全の確保に努めます。

特殊列車見張員

列車見張員の業務に一定期間従事経験し、認定資格を取得します。

 

線路軌道のメンテナンス工事や作業など、鉄道会社が指定した土木関係の工事をする場合には「特殊列車見張員」という認定資格が必要になります。

工事管理者

土木建設など工事経験5年以上、大学等で土木建設等課程の修了者で土木建設の工事経験3年以上、2級施工管理技士等に合格後土木建設工事経験2年以上など、規定の要件を満たし、工事管理責任者の資格を受講し取得します。

 

線路周辺で工事作業を行う場合、安全管理や品質管理などの現場監督の役割として、「工事管理者」の有資格者を配置することが必要になっている重要な役割です。

 

まとめ

今回は、警備業界でも意外と知られていない鉄道警備の主な業務についてお話ししました。

 

旅客の誘導業務、重機の誘導業務、列車見張・監視業務など様々な場面で「列車見張員」の資格を持った警備員が、スキルと責任感を持って業務に従事しています。

警備員とは、事故防止や防犯・防災など周囲の安心と安全をサポートする仕事であり、あらゆる場面に必要不可欠であることがお分かりいただけるのではないでしょうか。

 

MTテクニカルジャパンでは、プロフェッショナルな警備員が警備の専門家として鉄道警備業務に従事しております。