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雨の日の警備 その1(休みや勤務について)
2022年2月22日

はじめに

雨の日

 

人や車両、建物の安全を守るために欠かせない警備業ですが、天候の影響を受けてしまうことのある仕事です。

 

特に雨は1年を通して降り、季節によっては何日も続くことがあります。

雨が降れば休みになるのか、どのような場合が勤務になるのか、働く上で気になる点は多いのではないでしょうか。

 

今回は、雨の日の警備について解説していきたいと思います。

 

休みは現場によって異なる

警備業は屋内と屋外のどちらにも勤務場所があり、様々な種類の業務を行っています。

 

雨天の場合、休みは現場によって異なります。

 

施設警備の場合

1号警備と呼ばれる【施設警備】は、主に商業施設やテーマパーク、ホテルやオフィスビルなどの施設内に常駐して、建物や施設駐車場の管理を行います。

 

代表的な業務として〔出入管理〕〔巡回〕〔緊急対応〕などがあり、警備する施設ごとに業務内容は異なります。

▶1号警備についてはこちらをご覧ください

『警備第1号業務』

 

建物の中での警備が多い施設業務は、雨で休みになることはあまりないといえます。

屋内イベントやコンサートなどは天候に関係なく開催されることが多いでしょう。

 

また、病院やショッピングモールなどのように屋外の施設駐車場がある場合、施設自体が営業していれば、基本的に雨天でも通常通り業務をすることになります。

 

ただし、台風などで事前に危険が予測され、施設の臨時休館やイベント自体が中止になった場合には、警備の仕事も休みになります。

 

交通誘導警備・雑踏警備の場合

2号警備と呼ばれる業務に、

 

【交通誘導警備】

工事現場や駐車場などで、人や車両の通行を誘導
【雑踏警備】

野外コンサートやスポーツ競技場、お祭りや花火大会など多数の人が込み合う場所で、交通誘導や入退場整理

 

の2つがあります。

▶2号警備についてはこちらをご覧ください
『警備第2号業務』

 

屋外での警備である工事現場の誘導などは天気の影響を受けやすく、施設警備に比べると雨天中止のケースが多くなるかもしれません。
道路工事など雨で工事そのものが中止になると、警備員も休みになります。

 

しかし、小雨で作業可能と判断され土木作業員が工事をする場合は、警備員の誘導も必要になります。
天候によって状況は変わり、作業後に激しい雨が降って途中で中止となる場合や、一時的な雨ならば待機後に再開するパターンもあるでしょう。

 

大規模な野外イベントなどでは、中止による損害や、安全確保を考え、当日まで依頼主が決行か中止か様子見をする場合があります。警備員は判断待ちになり、現場での待機や、直前になって業務中止という可能性もありえます。

 

施設業務、交通誘導警備・雑踏警備ともに、基本的に警備の中止を決定するのは依頼主の場合が多く、依頼主から警備会社に連絡が入ります。警備員は最終的に警備会社の指示を仰ぐことになります。

 

雨の日のメリット

雨天の場合、決行や中止、待機や再開など、イレギュラーな勤務になる可能性もありますが、雨の日ならではの利点もあります。

 

人が少なくなり、警備がしやすくなる

雨の日は外出する人が減ったり、人の動きや出入りが少なくなったりします。
日常的に混雑する場所での交通誘導などでは、人通りが少なくなると周囲に目が届きやすくなります。

 

また、野外イベントなどでは入場者が減ることで、トラブル発生の確率が低くなるかもしれません。
警備をする対象が減る分、余裕をもって業務ができるでしょう。

 

休みや途中で中止の場合でも、1日分の給料が支給されることもある

雨の日の給料は、給与形態によって変わってきます。

 

「月給制」で固定の場合は、雨天中止になったとしても、毎月同じように一定の給料が支払われます。
「日給制」や「時給制」の場合には、雨で休みになると、その分の給料は支払われません。
屋外での警備で、少しの雨であれば中止になることは少ないですが、大雨の日が長く続くと、一時的に収入が減ってしまうことも考えられます。

 

ただ、急な天候の変化で工事やイベントが中止になった場合や、依頼主の都合で中止になる場合に、途中までの勤務でも1日分の日当がそのまま支給されることもあります。

 

詳細は会社や現場によって異なりますので、確認しておくとよいでしょう。

雨対策のアイテム

雨の日の業務では、雨具が必需品です。

基本的に装備する雨具として、

 

●レインコート・カッパ、レインウェア・レインスーツ
●長靴・耐滑(たいかつ)安全靴

 

がありますが、その他に、

 

●手袋(防水・防寒など)
●制服の下に着る服(速乾性の肌着など)
●防寒用アイテム(カイロなど)
●その他(タオル、反射テープなど見やすくなるもの)

 

などを準備しておくと安心です。

 

屋外の業務では旗などを持って誘導することも多く、傘をさせる現場は少ないかもしれません。レインコート(丈が長く、パンツは付属しない)やレインスーツ(上下別で、上着とパンツのセット)など、両手が使える雨具の方がおすすめです。

 

警備員の服装には「警備業法」という法律による規定があり、警備会社が公安委員会に会社の服装届を出して、許可を取ったもののみ着用するよう決められています。そのため、何でも好きな雨具を使えるとはかぎりません。
また、雨の日でも

 

●防犯上、周囲が警備員だと分かるよう制服や腕章が見える
●警備員が働く安全上、反射材などが見える

 

装備にすることが求められます。

 

レインコートなどは会社から支給される場合と、各自で用意が必要な場合があります。
会社支給なのか、個別準備であれば指定の色や装備について、事前に確認しておきましょう。

 

まとめ

雨の日が休みか勤務になるかは、現場によっても、当日の天候の状況によっても変わってきます。雨だからといって自己判断はせず、その都度、会社からの指示を仰ぎましょう。

 

今回は雨の日の施設警備と、交通誘導警備・雑踏警備の勤務についてご紹介しましたが、どのような場所で、どのようなシフトで働きたいか、考える際の参考にしてみてください。

 

※その2では、雨対策の具体的なアイテムの選び方などについてご紹介します。
▶「雨の日の警備 その②(雨対策のアイテムについて)」へ