夜勤警備業務

はじめに

 

日々の生活の中で、病院や公共施設・ショッピングモールなど様々な場所で仕事をしている警備員を見かけますが、警備の業務には「夜勤」があることをご存知ですか?

 

警備員は、24時間防犯や防災をしている企業や施設には必ず必要な存在になるため、様々な勤務形態で警備を行なっています。

今回は夜勤の警備について、どのような業務なのか、勤務形態や勤務時間・休憩に関することを解説していきます。

 

警備業務ごとの夜勤

まず、警備業務の区分を見ていきます。

警備業務には大きく区分すると1号警備業務から4号警備業務があり、それぞれに専門とする業務内容が異なります。

 

警備業務ごとの詳しい内容はコチラをご参考下さい↓

警備員資格について

 

ここでは、4つの区分の中から「1号警備業務の施設警備業務」と「2号警備業務の交通誘導警備業務」の夜勤業務についてご紹介します。

 

施設警備業務の場合

勤務する場所は、救急の対応をしている病院・24時間体制で防犯をしている施設やオフィスビル・工場などです。

 

主な業務内容は、監視カメラのモニターでの監視・閉館した後の施錠のチェック、深夜帯に入る清掃業者など出入り業者のチェック、巡回警備などがあります。

 

交通誘導警備業務の場合

勤務する場所は、工事現場など屋外での警備に配置されることが多いです。

主な業務内容は、道路工事の際の通行止めや車線規制などの交通誘導業務となります。

 

施設警備の場合も交通誘導警備の場合も、日中より直接的に人と関わることは少ない業務です。

 

 

勤務時間・休憩・仮眠

次に、夜勤の勤務時間や休憩・仮眠についてみていきましょう。

 

警備員は勤務時間の形態が多様にあるため、警備会社の多数は「変形労働時間制」という労働基準法に定められた「労働時間を柔軟に対応する制度」を採用し労働時間の調整を行います。

 

ですので、基本的な実勤務は8時間ですが、12時間勤務や当直などの変則的な勤務形態になることもあります。

 

施設警備業務の場合

施設警備の場合、何時に始業して何時に終業というのはその施設により異なります。

 

24時間体制で警備を行なっている施設では、8時間交代・12時間交代・当直など様々な勤務形態があります。

12時間勤務や当直の場合には待機時間や仮眠時間があり、仮眠室が設けられていますので仮眠や休憩ができます。

しかし、緊急時にはすぐに対応できるように備えておくことが必要です。

 

待機時間・仮眠時間について

待機時間は、業務が生じる・次の業務が始まるまで待機しておく時間です。

仮眠時間は、業務が生じるまで仮眠をして良いとされる時間です。

基本的には、待機時間や仮眠時間も業務時間のため給与の対象となります。

 

変形労働時間制の詳しい説明はコチラをご参考下さい↓

変形労働時間制について

 

 

交通誘導警備業務の場合

夜勤の交通誘導業務の基本的な勤務時間は、大半が20時から翌朝5時までの勤務時間となっています。

 

工事を行う道路の状況次第では21時開始などの変則的な勤務になる場合もあります。

休憩は一緒に業務を行なっている人と、交代で取ることになります。

 

 

夜勤での働き方

警備員は、ご自身が時間帯を選んで仕事をできるというメリットがあります。

ですので、夜勤業務に専従している方もいらっしゃいます。

 

必要な資格や、正社員のみ・アルバイトのみなどという区切りはありません。

資格は必要ありませんが、実勤務の前には必ず警備業法に基づいた講習の受講が必要です。

 

また、警備を行う現場によっては有資格者でないと入れない現場もあるため、資格は取得しておいた方が良いでしょう。

 

夜勤に専従している警備員について

夜勤に専従している警備員の多数は、給与面が魅力だと答えられるのではないでしょうか。

日勤と比較してみると収入は増幅します。

 

また、時間的に夜勤の方が都合良いという方や、夜なのでお客様と直接の関わりが少なく、同僚も少人数なので働きやすいなどといった魅力もあります。

 

女性の夜勤について

警備員というと圧倒的に男性が多いですが、女性も活躍しています。

更衣室・トイレ、休憩場所など不便さやリスクは伴います。

しかし、施設警備業務など屋内の業務も多様にありますので、働きやすい環境を見つけることで働き方次第では収入アップにも繋がります。

 

 

注意点

夜勤をしていると生活リズムが狂ってしまったり、配置人員が少なく緊張状態が続き酷く疲弊してしまうこともあります。

また、夏は暑さや熱中症対策・冬は寒さ対策が必要になります。

 

食事や睡眠はしっかり取るようにし、湯船に浸かる・音楽を楽しむなどリラックスできる時間を大切にしましょう。

オンとオフの切り替えをうまくコントロールして自己管理をすることが大切です。

 

 

まとめ

今回の記事では、夜勤の警備業務についてお話ししました。

警備業務に夜勤があることや、夜勤に従事している警備員がいること、夜勤の警備業務についての業務内容・勤務時間などお分かりいただけたと思います。

 

警備員は昼夜を問わず24時間体制で皆さまの安心と安全を多方面から見守り、事故やトラブルが起きないように注意し、また、防犯や防災に努めるという大切な役割を担っています。

 

MTテクニカルジャパンでは、プロフェッショナルな警備スタッフが誇りを持ってお客様の安心と安全な毎日をサポートいたしております。