警備第1号業務

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はじめに

警備の1号業務はどのような場所でどのような警備を行うものなのでしょうか。
今回は1号業務の中身についてみていきたいと思います。

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そもそも1号業務とは

1号業務は多くの方が警備員と聞いた時に思い浮かぶイメージの業務です。

業務について

巡回警備業務

警備員が常駐しない施設と契約を結んで、車両などでそれらの施設を巡回し計画書に則った警備や安全確認を行う業務になります。
巡回は定期的に行う時と不定期に行う時があります。

 

施設警備業務

オフィスビルや商業施設や医療機関や工場など様々な施設に常駐して警備を行います。
常駐する時間は24時間365日から平日の日中だけなどと、施設や企業により異なってきます。

 

主に警備する場所

・学校などの教育施設
・スーパーやデパート、複合商業施設などの商業施設
・ホテルや遊園地・公園などの観光拠点
・官公署、図書館や体育館などの公共施設
・総合病院などの大型医療機関
・オフィスビルや工場、研究所、倉庫などの事業所

などになります。

 

主な仕事内容

巡回

施設内に異常が発生してないかを目視で確認をしながら回ります。
飲食店がある場合は、閉店後に火気やガス・水漏れなどを重点的に確認します。
商業施設ですと、トイレなどに隠れて閉店後に窃盗などが行われないように警戒します。

 

開閉業務

電車の運行時間や商業施設の営業時間にあわせて、シャッターや扉の開閉、エスカレーターやエレベーターの発停を行います。

 

出入管理
オフィスビルや工場などの事業所ですと、通用口で身分証や社員証などをチェックし、出入を管理します。
また、関係者に紛れて不審者が入り込まないか、物品の不正な持ち出しがないかなども警戒します。

 

緊急対応

火災警報機が鳴動した時や、急病人などの対応、万引や不審者の侵入など、建物内で起こったトラブルに対処します。

これら以外にも24時間操業している事業所の警備では夜間の巡回が必要な場合があります。
また、警備業務の他にも、商業施設や公共施設では施設に関する質問を受ける機会が多くなります。
そのため、施設の構造やテナント等についてしっかり知識を身につける必要があります。

 

施設警備員がいることでどのようなメリットが発生するのか

メリットは、実際に警備を行うことによって安全を確保できるということだけではありません。

例えば、警備員の姿が見えているだけで防犯効果(犯罪の抑止)になります。
さらに「安全に配慮している施設だ」と、来訪者が施設への信頼を寄せてくれることにもつながります。

また、施設において災害が発生した場合は、避難誘導も警備員が中心になって行います。
施設内で分からないことがある場合も、案内所を探さなくても警備員に聞くことで早期解決できます。

 

これら以外の業務

機械警備業務

警備対象施設の各所にセンサーを配置し、監視センターでその動作状況を注視しながら、建造物侵入や火災等の監視を行うのが機械警備業務になります。
警備員は施設に常駐しません。異常を感知した場合は警備員が駆けつけ施設の確認を行います。

機械警備は、機械による監視活動を行いますので、音を立てずに窓を割ったとしても振動で異常を感知するなど、人の眼に見えない異常でも確実に察知し、迅速な対応が可能です。
また、警備員が常駐する施設警備業務に比べ、コストを抑えて警備業務を実施することができます。

今までは、会社や工場を対象とするものが主でしたが、最近は一般家庭向きの、ホームセキュリティも増えています。

 

機械警備の仕事内容

緊急時の対応

システムが異常を感知した時に、現場へ駆け付ける業務です。基本的に警備員は、事務所や詰所などで待機します。待機となっていますが、書類作成などの別の業務や、監視カメラを使っての警備をしています。

 

対象施設の巡回

機械警備は、基本的には機械を使った業務となります。ですが、対象となる施設の巡回を行う場合もあります。
パトロールカーを使って対象の施設周辺を巡回し、不法侵入者や不審者がいれば、早急に対応します。

 

金融機関ATMやコインパーキング等の機械障害の対応

ATMやコインパーキングで起こる「現金が詰まる」「カードが詰まる」「ゲートバーの不具合」など機械にまつわる対応も機械警備の仕事になります。

 

機械警備に使われるシステムについて

機械警備に使われるシステムはさまざまな種類があります。
以下のようなシステムが使われています。

 

監視カメラ

監視カメラを設置して現場の状況を遠隔で監視します。
異常がある場合は警備員が現場に出動します。

 

赤外線センサー

センサーを設置している通路や空間などにおいて侵入者がその赤外線センサーに触れた瞬間に異常を検知します。
これによりアラームや各種の報知器が作動するという仕組みになっています。

 

ガラス破壊センサー

ガラスが破壊されることにより、報知器が作動します。
ガラスが破壊された時の音や振動に反応し、異常を知らせるという仕組みになっています。

 

シャッターセンサー

シャッターの上部に設置してあります。
シャッターが上げられるとセンサーが作動して、異常を知らせるという仕組みです。

 

マグネットセンサー

ドアや窓などにマグネットを設置します。
開閉した時にマグネットが離れ、それを異常として検知するという仕組みです。

 

熱感知器

火災が発生した時など、室内が高い温度になっていることを感知するとセンサーが作動するという仕組みになっています。

 

ドローン

人の代わりにドローンを使って巡回警備をします。
ドローンにつけた監視カメラで異常を遠隔で感知するという仕組みです。

 

機械警備業務にはどのようなメリットがあるのか

大きなメリットは、人件費を削減できるところです。
警備の対象となる場所が広い場合、警備員の人数も相応に必要になります。

しかし、機械警備の場合は監視カメラを使うなどして警備しますので、必要な警備員の数が少なく済みます。
そのため、警備員にかかる人件費を抑えることができます。
警備を依頼した企業、警備会社、双方にとってコスト削減につなげることができます。

また、機械警備ではセンサーも使いますので、従来の人的リソースによる警備では発生が避けられなかった見落としやヒューマンエラーを防ぐことができる場合があります。
人と機械を上手く活用して、効果的でコストパフォーマンスの良い警備を実現できるようになりました。

 

空港保安警備業務

空港で搭乗手続きを行う方を対象に、X線機器や金属探知機を使用して所持品検査を行う業務になります。
空港での保安検査は空港の職員ではなく、1号警備に携わる警備員が実施することになります。

 

保安警備業務

不特定多数の人々が出入りする施設(店舗、デパート、スーパー等)にて、店舗内の犯罪等による商品の不法なロスを防止し、店舗およびテナントの収益性を確保します。
また、違法行為、不良不快な行為などの防止を図ることにより犯罪等を抑制し、店舗内の良好な環境を保全します。

上記のことを行い店舗に来る方々に快適な時間を提供することを目的としたのがこの業務です。
警備員の制服を着て行う場合と私服で行う場合があります。

 

[保安警備業務の警備対象]

・万引き行為
・置引き行為
・値札を取り替える行為(詐欺行為)
・恐喝行為
・器物破壊行為
・悪戯行為
・不良行為
・異物および毒物等の混入
・店舗荒し
・卑わい行為
・不審物の設置行為
・車上狙い
・自動販売機荒らし
・自転車盗難

 

などです。

 

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まとめ

1号業務に従事している警備のスタッフがいるからこそ安心で安全な環境が保たれています。
日本の普段の生活の安心、安全を守る仕事だと考えると、とてもやりがいのある仕事だと思います。
警備の仕事をする際は検討してみてはいかがでしょうか。