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冬になる前に!警備員の寒さ対策について
2021年10月13日

はじめに

交通誘導警備や雑踏警備など屋外で仕事する警備員にとって、冬の寒さは辛いものです。

どうやって寒い日を乗り切っているのでしょうか?
今回は警備員の寒さ対策について取り上げて、防寒する上で押さえておきたいポイントや重ね着のコツをご紹介します。
これから警備員になろうとお考えの方や、警備員になってから初めて冬を体験する方はぜひお読みください。

警備員の制服について

最初に警備員の制服についておさらいしましょう。

警備員は警備会社によって指定された制服を着て業務にあたります。制服は「警備業法」に則って警備会社が用意します。警察官や海上保安官の制服と酷似したものは使用できません。警備員の制服は公安委員会に届け出を出し、許可されたものだけを着ることになっているため、それ以外を着ると警備業法に違反してしまうのです。

そのため、寒くても制服を着用する際は上から私物のコートやマフラーや手袋を身に着けることはできません。暑い日でもボタンを下まで外したり腕まくりをしてはいけません。それではどのように寒さや暑さから身を守っているかというと、まずは会社が用意した季節に合わせた制服を着用します。中には防寒着を支給してくれる会社もあります。

 

しかしそれだけでは寒さ対策には不十分です。自力での対策が必要になってきます。
では実際に警備員がどのような寒さ対策をしているのか、次に具体的な内容をお伝えします。

警備員にできる寒さ対策は?

制服の下に重ね着する

制服の上に重ね着することはできないため、必然的に制服の下を工夫することになります。
ジャストサイズの制服では重ね着することができないため、ひと回り大きめの制服を支給してもらいましょう。その下に

 

・肌着(裏起毛や温かい素材で、体にピッタリしたもの)
・貼るカイロ
・風を通さない素材の服

 

を重ね着します。
警備員の仕事は体を動かすことも多いので、あまり重ね着して着膨れてしまうと業務に支障をきたしてしまう恐れがあります。重ね着する際は加減して選ぶようにしましょう。

下半身の防寒も忘れずに

寒い日は足元から冷えてくることが多いものです。特に冷えやすい下半身はレギンスの上からスポーツウェアを履いて、その上から制服のズボンを履くと風を通さずかなり暖かくなります。

厚手の靴下を履くか、靴下を重ね履きして足元の防寒もしましょう。

「3つの首」を守ろう

寒さで血行が悪くなると体調にも悪影響がでてしまいます。これを防ぐには首・手首・足首といった、体にある「3つの首」を温めることが効果的と言われています。
首には太い動脈やリンパ節があるので、温めると血行が良くなり体全体が温まる効果があります。手首も血管が集中しているため、手首を温めると指先の冷えを防ぐことができます。足は心臓から遠く、血流が滞りやすいので、足首を温めて血流を良くすると体が温まります。

重ね着のコツ

防寒対策には重ね着が重要です。レイヤリングといって各レイヤ―には名称と役割があります。

 

・肌に密着する一番下に着る肌着「ベースレイヤー」
・アウターの中に着る防寒着「ミドルレイヤー」
・外側に着る「アウターレイヤー」

 

アウターレイヤーは警備員の制服ということになるので、ベースレイヤーとミドルレイヤーについて解説します。

 

▽ベースレイヤー

冬でも体を動かすと汗をかきます。水分を吸収し乾きにくい綿などの素材の肌着は、汗をかいた際に体温が奪われやすいため、防寒には不向きです。吸汗性と速乾性の高い素材が防寒に適しています。
もともとスポーツウェアとして開発されたコンプレッションウェアは吸汗性が高いので、防寒性に優れている冬用のものはおすすめです。
アパレルメーカーが発売している薄手の保温性インナーより、作業服を取り扱うメーカーの作業用コンプレッションウェアの方が厚手でより保温効果が期待できます。肌に合う素材の生地や適切なサイズを選ばないと効果がないので注意が必要です。
他にも裏起毛のインナーは肌触りが良く体感的に暖かさを感じられます。

 

▽ミドルレイヤー

ミドルレイヤーは外部の寒気をシャットダウンし、内部の温かい空気を外に漏らさないために着用します。
空気を含みため込むことで防寒効果が発揮されるため、ミドルレイヤーには中綿の入ったジャケットやフリースジャケットがおすすめです。動きやすさを重視するならフリースジャケット、防寒性を重視するなら中綿入りジャケットを選びましょう。
制服の中に着ることを考えると、薄手で軽いものが適しています。
あまりにも寒さが厳しい場合は電気で発熱させて防寒する「電熱ベスト(ヒートベスト)」を活用するとよいでしょう。

寒さに強い体づくりをしよう

普段の生活に気をつけることも防寒対策に繋がります。
それは体を冷やさない食事をすること、適度に運動すること、湯船につかることです。

 

まず食事ですが、朝ごはんを食べていない人、極端な偏食の人は注意が必要です。
朝ごはんを食べないと体の体温が上がらず、血流も悪くなってしまうため、冷えを感じやすくなります。
また、栄養バランスが崩れるとタンパク質、ミネラル、ビタミンなどが不足し、冷え性が悪化する原因になります。貧血の原因にもなるので、バランスの良い食事を心がけましょう。
食べ物にも気を使うと効果的です。トマトやキュウリなど夏の野菜は体を冷やす効果があるので生で食べるのは避けた方がいいです。
積極的に食べるといいものは根菜類・暖色の野菜や果物です。かぼちゃ、ニンジン、ごぼう、リンゴなどが体を温める効果があります。
体を温める食材と言えばショウガなどの香辛料もあります。料理に混ぜてもいいですし、すりおろして生姜湯にするのもおすすめです。

 

食事と同様に、お風呂の湯船につかることも大切です。
シャワーで済ませると体の芯から温まることができず、血流が滞り冷えの原因にもなります。5分~10分でもいいので、寝る前に必ず湯船につかるようにしましょう。

 

適度な運動も効果的ですが、わかっていてもて実践するのは難しいことだと思います。
いきなり完璧にやろうとするのはハードルが高いので、毎日は無理でも週に一回、どこかで時間を決めて運動するようにしましょう。
バランスの良い食事も適度な運動も、少しずつ始めて習慣づけることで、寒さに強い体ができてきます。

まとめ

天候や季節によって厳しい環境で働くことになる警備員ですが、どのような状況の中でも工夫して健康管理に気をつけることで適切な業務を行うことができます。寒さ対策では重ね着を工夫して、屋外でも安心して警備に当たれるようにしましょう。体を温める食事を摂ったり適度に運動したり、湯船につかることで寒さに強い体をつくっていくことも大切です。安定したパフォーマンスで業務にあたれるように、日ごろから対策を怠らず警備に励みましょう。