警備業のM&A事情

エムアンドエー(M&A)とは

Mergers and Acquisitions」の略です。

合併買収」の意味で、複数の企業が一つの目標に向けて協力するということです。
一般的なイメージでは複数の会社が一つになる合併や、ある会社が他の会社を買収する統合のみを意味します。

2000年代では「敵対買収」などの言葉が使われるほどネガティブな印象が多くありました。しかしここ数年、中小零細企業での事業承継の課題解決にMAが幅広く活用されています。

 

 

警備におけるMA

警備業はMA業界の中でもトレンド業界の一つです。

しかし昨今乱立するMA仲介会社で、なかなか優良案件としてあがって来ない業種です。

実情のイメージとしては買い手企業が8~9割に対して、売り手企業が1~2割とこのようなアンバランスが警備業におけるMAの需給バランスです。

またこのアンバランスが売り手市場を加速させ、MAによる投資とはかけ離れた株式譲渡価格が出されるケースが相次いでいます。

例を挙げると、

・債務超過で倒産危機の企業に、その企業の年商に近い株式譲渡価格で取引を促す。

・株式譲渡価格を回収しようとすると、2030年ほどの期間を要する。

このように買い手にあまりにも不利な条件であっても、売り手市場という状況で改善圧が掛からない状態です。

MAで企業規模を大きくしている警備会社は多くありません。

売り手市場故に、MA仲介会社からダイレクトメールが届くケースが多いと見受けられます。

デューデリジェンスの経験がないままに、専門家を称した仲介会社の営業担当の言葉を鵜吞みにすることは、非常に危険です。

MA仲介会社を通じて企業買収をする際は、十分注意をして下さい。

 

 

MAに消極的な警備業界

皆さんのイメージには、警備会社で働く警備員に【比較的年齢が高い】そういう印象を持つ人が多いと思います。

これは警備員だけの話ではなく、警備会社を経営する経営者にも該当します。前述した通り、2000年代に流行した【敵対的買収】。

M&Aにこのイメージを持つ高齢者層の経営者は、非常に多く見受けられます。

MA=敵対的買収】このイメージが拭いきれずに、今日に至っている状況です。

 

後継者がいない警備会社の末路

警備業に良く見受けられる【後継者問題】があります。

M&Aをしなくとも、後継者がいれば何ら問題はありません。

むしろそれを理想としている経営者が大多数です。

後継者を発掘し、育成し、株式譲渡まで遂行させることは、一朝一夕で出来る事ではありません。数年から十数年かけて行う計画性がなければ、半ば失敗するとされる課題です。

警備業で中小零細企業にあたる経営者は、めっぽうこの点が弱いです。

弱いというよりあまり意識がないと言っても過言ではありません。

そして60~70代で後継者問題に気が付いたときは、【時すでに遅し】このようなケースが後を絶ちません。

 

 

しかし、後継者がいない会社は【廃業】か【売却】の選択肢かありません。この重大な問題を意識している中小零細企業の経営者は非常に少ないです。

 

中小零細企業経営者の隠れた問題

後継者を発掘して、育成して、実践させてみる。

この作業に膨大な時間とお金の投資が必要であるが故に、後継者の自社発掘が困難とされます。

また中小零細企業によくあるもう一つの課題は、ワンマンで経営されているオーナーの癖の強さです。

この癖の強さで、仲介会社の担当と衝突であったり、買い手のオーナーと序盤はいいものの株式譲渡の終盤でご破算となったり。

 

 

愛社精神が間違った方向に進み、破談となるケースが多いです。

このようにワンマンオーナー経営者の場合、買い手企業は最後の最後まで気を緩めずに十分注意して下さい。

また売り手のオーナーさんは、株式譲渡後は買い手企業の会社となることを念頭に置き、敬意をもって進めていくと譲渡成立率は格段と上がります。

 

MAという選択肢を検討してみる

あなたの警備会社を存続させていきたいと願うなら【MA】という選択肢を持ってみて下さい。

それは安易にMA仲介会社に相談するという事ではありません。周囲を見渡した時に誠実に経営されている警備会社の経営者がいるはずです。

そのような経営者に相談してみることを勧めます。

売却後の心配は絶えません。

・今まで共に過ごした社員仲間の雇用が継続されるか。

・隊員の給料が引き下げられてしまわないか。

このような心配を解決してくれるのは身近にいる誠実な経営者です。

「いきなり売却の相談をするのも...」

ですので、例えば食事の席で

「後継者上手に育ってる?」

「この前MAの仲介業者と話してみたんだけど~」

と、それとなく核心をつく話題の入り口を話してみてはいかがでしょうか。

感度の高い経営者でしたら、きっとそこから核心に近づいた話題にまでたどり着けるはずです。

 

売却金額の相場がわからない

MA仲介会社に相談しても手数料が高い...

しかし、自分の会社の価値をどうやって算出していいのか分からない...

一応出してみたものの、相場価格からみて高いか安いか分からない...

このようなお悩みがあれば、当社に相談してみてはいかがでしょうか。

当社は過去に10件のMAの実績があります。

またデューデリジェンス案件を換算すると70件以上の調査実績もあります。

もちろん、仕掛かる前にはNDA(秘密保持契約)を締結して調査を致しますので、情報漏洩対策も安心できます。

一介の警備会社ではありますが、今までの経験を役立たせる時期であります。初回はノーネームで構いませんので、悩んでいる経営者の方はお気軽に相談ください。

 

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