売り手先の調査ポイント!

M&Aが一歩前進すると、売り手と買い手候補の双方間で秘密保持契約(NDA)を締結します。

今まで数十件とM&A案件を見てきたけど、秘密保持契約にまで至っていないというあなたは、【M&Aを本気でやる気がない】という事を自覚する必要があるのでは。

秘密保持契約を締結して、初めて売り手先の詳細情報が開示される事になります。

詳細情報を確認もせずに断り続けている経営者が時折おりますが、【M&A業者からの問い合わせがしつこいわ~】とか言って、常にM&Aが手元にあるようなそぶりをしたいのだと見受けられます。

秘密保持契約締結後、売り手先の企業情報や代表者面談に進んでいきます。
買い手先はここから随分真剣に取り組まなければなりません。

十数件のM&Aの経験からこそ伝えたい言葉は
【M&AにきれいなM&Aは存在しない】という事です。

仲介会社の担当は必ず良い情報しか伝えてきません。
それは関係性を見れば一目瞭然です。

仲介会社にとって売り手というのは最も大切な【商品】なのです。
その商品である売り手の経営者に、切り込んだ質問が出来る仲介社員は0.1%くらいではないでしょうか。
だから基本的に良い情報しか回ってきません。

仮にネガティブな情報が届いたとしても、それは我々の想像を超えるものではないのです。

いわゆる当たり障りのない範囲の情報です。
なので、ここからの調査が命運を分けると言っても過言ではないのです。

企業情報は【企業概要書】などという資料にまとめられます。

大まかに
①企業概要
②事業内容
③財務内容
④事業拠点、不動産、設備
⑤組織、社員一覧

こういった内容に分けられます。
素人は主に③と④を重点的に読み解きます。

従って仲介会社担当者も③と④のアドバイスに長けているのです。

もちろん大切な調査ではありますが、売り手先が今後買い手先の一員となるのに、
最も必要な情報は③④ではありません。

①②⑤この資料が重要なのです。

この資料に売り手先の息遣いを感じられるようでなければ、調査自体は売り手優先の交渉になってしまいます。
では一体どこを見ていくのか。


         

・仲介会社を頼った本当の理由
・代表者と〇〇〇〇との関係性
・幹部社員の〇〇〇〇とそれが仮に短い場合の理由
・取引先の〇〇〇〇と〇〇〇〇の関係性

…とまだまだありますが、届いた資料から売り手先の会社内部を想像していくような作業が必要です。
具体的な部分は、当社にとって他言できない技術でありますのでご容赦ください。


      

売り手先の調査は買い手先のあなたが主導権を取って進めなければ、そのM&Aはきっと上手くいかない事でしょう。
所詮企業は人の集合体です。

中小零細企業でいうとオーナー社長の頭脳を持った法人という生き物です。
そういう認識をもって取り組んでください。

よいM&Aを!

M&Aに関するお問い合わせはこちらから

    弊社の個人情報に関する取り扱いにつきまして下記をご確認し、同意してください。

    個人情報の取扱いについて(プライバシーポリシー)

    当社は、お客様の個人情報について事前の同意を得ずに本来の目的以外の理由で、第三者に公開することは致しません。また、お客様の個人情報を事前の告知なく他の業者等に提供することはありません。
    事業を遂行する際、多くの方々の個人情報を取扱う機会があり、当社にとりましては、お客様をはじめ当社に関係する方々の個人情報を確実に保護することは、当社の事業を存続・発展させるために必要不可欠の基盤と考えます。

    (必須)

    このフォームはスパムを低減するために Akismet を使っています。 データの処理方法の詳細はこちらをご覧ください。